本州最南端である和歌山県潮岬のすぐ北に位置する串本漁港は黒潮の恩恵を受け、真冬でもそれほど水温が低下しないため一年を通して釣りを楽しめます。
また魚種は豊富であり大物も堤防から狙える魅力的な釣り場です。
釣り場概要
①赤灯台堤防
ここのメインの釣り場は赤灯台がある長い堤防となります。
内向き・外向きのどちらでも釣りをすることができます。
外向きは水深があり、潮通しが良く青物の回遊があるためショアジギングが人気の釣りとなっています。
ハマチサイズがよく釣れますが、大型ブリも望めます。
沖はある程度の潮流はありますが激流と言うほどではなく、40~60g程度のジグで十分底を取ることができます。
しかしマズメの時間帯を中心にルアーマンで多少釣り場が混むため、良型青物が掛かっても早めに寄せられるMH~HクラスのロッドとPE2号程度のラインを使用することをおすすめします。
- 全長[m]:3.05(10.0ft)
- 適合ルアーウェイト(プラグ)[g]:MAX65 / (ジグ)[g]:MAX80
- 適合ライン PE[号]:~3.0
- 自重[g]:260
フカセ釣りでは堤防の先端付近でのグレ狙いが人気です。
チヌ狙いであれば潮流が緩めな堤防の根元付近がおすすめです。
また人気ターゲットのマダイもフカセ釣りやカゴ釣りで狙うことができます。
20~30cmのチャリコサイズが多いですが、60cm以上の大型マダイも実績があるため油断できません。
外向きは20mほど沖で水深15~20mと深くなるため遠投しなくても狙うことができます。
マダイは夜釣りでの投げ釣りでも狙うことができます。
また同じく投げ釣りのターゲットとしてはコロダイの釣果も期待できます。
エギンガーに人気のアオリイカの魚影も濃いです。
こちらも外向きで釣果が挙がっています。
足元から15mほど沖に伸びているかけ上がりがポイントなので、丁寧に探ってみましょう。
堤防の内向きではサビキ釣りでのアジやカマス、ちょい投げ釣りでのシロギスといった手軽に楽しめるターゲットがメインとなります。
しかしベイトを追ってヒラメが港内にも入っていることがあります。
内向きも沖は水深20m程度あり、泳がせ釣りにも挑戦すると大物釣りも楽しめます。
足元では30cm程度までの小型が中心ですが、イシダイやイシガキダイといった底物狙いも可能です。
またここでは高級魚のクエが釣れた実績もあります。
頻繁に釣れる魚ではないですが、泳がせ釣りやキビナゴを餌に足元を狙うとチャンスがあります。
②尾の浦波止
串本港南側の尾の浦波止でも釣りが可能です。
こちらは赤灯台堤防よりも流れが緩く、チヌの団子釣りが人気のポイントです。
ただ外道としてアイゴもよくヒットします。
毒針に刺されないよう、フィッシュグリップは必須です。
水深はこちらも深く、沖で20m程度あります。
そのため青物の回遊も期待できます。
また根魚狙いではガシラの他にオオモンハタも釣ることができます。
堤防根元部には沖向きでも足場が広いスペースがあります。
こちらはファミリー層に人気のポイントです。
釣り場の周辺設備
駐車場
どちらの堤防も根元の路肩に駐車可能です。
堤防近くは混み合うので無理せず空いているスペースに停めましょう。
釣具屋
尾の浦波止の近くに1軒あるため、すぐに買いに行くことができます。
朝3時から営業しているため朝マズメにも間に合います。
コンビニ
赤灯台の堤防からは少し歩きますが、漁港の目の前にあります。
トイレ
尾の浦波止側はすぐ近くになぎさの駅のトイレを利用できます。
赤灯台堤防側には無いため、なるべく釣行前にコンビニ等で済ませておきましょう。
その他
赤灯台堤防及び尾の浦波止の沖向きはだいたい2m弱の高さがあり、下からよじ登るのは苦労します。
階段は堤防先端手前にしかないため、常連の釣り師は各自で脚立を持参しています。
あるとかなり楽に上り下りできるので、本格的に狙いたい方は事前に用意すると良いでしょう。