イシダイなどの底物狙いは、大物とのヤリトリが期待できる釣りです。
このような大型魚は、突然竿に強烈なアタリが出ることもあります。
置き竿でアタリを待つ場合は、竿をしっかり固定していないと魚の引きに負けてタックルが海に落下する危険もあります。
そのため底物釣りでは、ピトンで竿を固定する方式が主流となっています。
堤防てよく使われる竿立てとは異なり竿をガッチリ固定でき、魚がヒットしてからのファーストランを受け止められます。
またタックルを地面よりも上の位置で固定できるため、磯場でもタックルを傷めることがありません。
必要な道具
竿受け・シャフト
竿を載せる竿受けと、地面へ打ち込むシャフトは別々の部品となっています。
材質は主にステンレスとチタン製があります。
チタン製は軽いですが高価です。
ステンレス製は若干重くなり、下記の昌栄「石鯛竿受」は竿受け部で450g、シャフト部で320gとなっています。
しかし持ち運びに苦労するほどの重さではなく、使用後に水洗いすれば錆びることもないのでステンレス製でも十分かなと思っています。
日本製で造りもしっかりしており特に不満なく使えています。
シャフトはどの長さを使うかが選択の分かれ目となります。
上記のセット品のシャフトは全長28cmであり、堤防で使用するには問題ないです。
しかし磯の形状によってはもう少し高い場所で竿を固定したい場面もあるかと思います。
竿と岩との間隔が狭くなると、アタリが来て竿がしなると岩に接触してしまいます。
その際は別売りとなっている全長が長いシャフトを用意する必要があります。
上記の竿受けは直径14mmのシャフトに対応しているので、その点に注意して選びます。
50cmの長さがあれば大体の場所で対応可能です。
ハンマー
ピトンを堤防の隙間や、穴に打ち込むのに必要となります。
大きなものは重量も増し、持ち運びも大変になるので下記の小型のもので十分です。
ハーケン
隙間が大きく、シャフトがガタつくなど固定が甘くなる時はハーケンで隙間を埋めて調整します。
また単体でも荷物を括り付けて落下防止に役立つので2本以上あると便利です。
くさび
ピトンを打ち込む隙間の大きさによっては、固定時にハーケンだけではシャフトがグラつくことがあります。
木でできたくさびも打ち込むと、適度に変形してガッチリと固定できます。
泳がせ釣りでもピトンは便利
ピトンは打ち込める場所がなければ使用できませんが、竿の固定力が高いためより大物狙いでは安心できます。
底物釣りだけでなく、同じく大物が狙える泳がせ釣りでも役立つ道具となっています。
特に複数本の竿を出す場合は、竿立てを用意するよりも荷物をコンパクトにできるのでおすすめです。