ウキを用いたフカセ釣りでは、使用するオモリに応じた号数に合わせてウキを選択します。
しかしウキには余浮力というものがあり、ガン玉の重力よりもウキの浮力の方が強いため魚が餌を咥えた時の抵抗となります。
渋い条件の時は喰い込みを良くするためにオモリであるバランサーをウキに貼り、浮力をギリギリに設定することもあります。
また強風時にウキが受ける風の抵抗をなくすため、敢えて浮力を完全に無くして海中にウキを沈めるといったこともできます。
このように釣り場の状況に応じてウキを微調整することがバランサーの役目です。
釣具店では下記のような既製品が販売されていますが、バランサーは簡単に自作することも可能です。
専用の道具が必要になりますが、一度揃えてしまえばそれほど時間をかけずに大量に作成できるため、コスパは高いです。
バランサー作成に必要なもの
バランサー作成には以下の道具を使用します。
- 板オモリ(厚さ0.2mm)
- 穴あけポンチ(直径6mm)
- 両面テープ(幅20mm)
板オモリの厚さやポンチの直径は好みに応じてある程度自由に決めてOKですが、直径は小さすぎると指で摘みずらく、釣り場で貼りにくいです。
またポンチを使う際は机に直で打つと傷がつくので、工作マットなどを下敷きにした方が良いです。
作成手順
まず板オモリを数センチ切り取り、粘着テープを貼り付けます。
オモリの表面が汚れている場合は拭き取りましょう。
上記の板オモリは幅16mm程度なので、幅20mmの粘着テープならオモリがはみ出さず、ムダなく使えます。
粘着テープを貼り付けたらポンチをハンマーで叩いて板オモリを円形に切り抜きます。
軽く叩くだけで十分ですが指に怪我をしないように注意しましょう。
以上で完了です。慣れればものの数分で作成できます。
使用時の注意点
釣り場で実際にバランサーを貼り付ける際は、ウキが濡れていると粘着力が弱まり途中で剥がれてしまいます。
なるべくしっかり水気を拭き取り、表面が乾いた状態で貼りましょう。
通常、ウキの号数を変えるには一度道糸を切ってウキを交換する必要があります。
しかしバランサーがあればある程度ウキはそのままで手返し良く調整できるので、非常に楽になります。
戦略の幅も確実に広がるので、釣行の際は是非バランサーを用意してみてください!