軽い仕掛けを扱うフカセ釣りでやっかいなのが、横風が吹く時です。
この条件では
①道糸が風で引っ張られ、仕掛けが狙いのタナまで入らない
②仕掛けが狙いのポイントからずれていき、撒き餌と同調しない
といった悪影響があり、釣果ダウンにつながります。
今回はこの横風への対策について述べます。
①ガン玉を重くする
横風を受けて竿先からウキまでの道糸が押されて抵抗がかかり、軽いガン玉では仕掛けが沈み切らないことがあります。
そこでまず必要なことが、ガン玉を重いものに換えてしまうことです。
ひとまず1ランク重いガン玉に交換し、併せてウキも浮力の合うものにします。
そして投入後にウキ止め糸の動きを見て重さが十分であるか判断します。
仕掛けが沈んでいくとウキ止め糸がウキに向かって動いていきますが、ウキに到達する前に道糸の抵抗に負けて動きが止まるようなら、ガン玉をさら重くします。
②仕掛けを風上に投入する
①に加えて、狙いのポイントから風上側へ投入点をずらすことも必要になります。
なぜなら風が吹くことで水面の層が押されて、ウキが風下へ流されていくからです。
さらに、ウキだけではなく道糸も同じように流され、ウキへ向かって直線ではなく風下へ向かってU字に膨らんでいきます。
そうするとウキが道糸により手前側へ引っ張られるようになります。
このズレも見越して、ポイントの風上側やや奥へ投入し、ポイントまで流すことが必要です。
③ウキと道糸を沈める
マイナスの浮力を持つウキで、ウキ本体と道糸を沈めてしまう方法もあります。
横風の影響を受けるのは水面付近であるため、その層を突破することで風の影響をなくそうという考え方です。
ウキは00号や000号といったマイナスの浮力を持つ(海中に沈む)ものを使用します。
この釣り方ではウキが海中に沈み、見えなくなるため穂先やラインでアタリを拾います。
最初は仕掛けがどこにあるのか分かりづらく、難しく感じますが横風対策の効果は大きいです。
また①のようにガン玉を重くする必要がないので、魚が付け餌を咥えたときに違和感を感じにくく喰いが落ちません。
マスターすれば通常時も釣果は決して劣らない釣りです。
最後に
以上3つの考えられる対策を挙げました。
横風は出来れば避けたい条件ですが、釣り座の制約などでどうしても避けられない場面もあるかと思います。
しかしそのような中で攻略できればチャンスが広がり、周囲に差をつけられるとも考えられます。
是非諦めずに挑んでみてください!